Projects

site

那須100年コミュニティ「コア施設」設計競技・・高齢者向け住宅(介護型30戸+自立型40戸)の計画    提案日:2008.08

Concept 

<設計競技で求められたこと>
70戸の住人一人一人が,コミュニティを支える貴重な担い手であることを尊重でき,交流を保ち,お互いやコミュニティに対する信頼感・安心感を育み,持続できることが可能な生活者の視点に立った豊かな空間であること。

<設計主旨>「一人一人が自分らしくいる場,いられる場,いてもいい場を創造する」ために・・・

1)70世帯それぞれの自主活動(生活)が可能となる全体構成→70戸の住居を敷地全体に渡って配置して,各戸の独立性を重んじつつ,付かず離れずの関係をつくる。
→住戸は全て単層で,自立型住居は遊歩道,介護型住居はループ状の通路により連続展開する。
→敷地中央部に円弧状のサービス動線を設けて,自立型・介護型共に外部からのサービスやアクセスをダイレクトに受けられるエリアを作る。
→介護型住居を病院のような構成(サービス集約型)とはせず,「当事者主権」を重んじるフラット型の構成とする。
→自立型住居は,敷地中央の円弧状サービス動線の外側に配置し,敷地内部のみならず敷地外部エリアにも連続していく構成とする。

2)連携した生活感と自主性を重んじる住居構成
→自立型・介護型住居の共用の場・交流の場として,畑とつながるレベルに集会室,介護住居レベルに中庭・屋上庭園を設ける。
→自立型エリアは,中央の主動線から延びる<遊歩道ネットワーク>で各戸をむすぶ。
→介護型エリアは,フラットなループ状の動線で連結されることで,移動の自由を確保し,距離を設けて自主性(選択性)を成立させる。

注:このサイトは故更田邦彦氏のサイトの記録を保存したものです。著作権等にご配慮のほど、よろしくお願いします。