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東松原の長屋・・長屋とシェアハウスの計画    提案日:2010.06

Concept 

<全体構成>
「長屋」形式とすることで、「共同住宅」に関わる様々な法的制限(共用部の有効寸法の確保・窓先空地の確保など)の影響を受けない建築とする。
「長屋」で要求される「天空通路」を南側に配置し、建物を北側・東側の隣地境界線と平行とすることで、建築面積を建蔽率の範囲内で抑えながら、南側に有効幅員2mの「天空通路」+αのスペースを設けて、日当りのための距離と母屋との距離を確保する。
全体を3戸の「長屋」とするが、敷地形状が奥に広がる台形のため、道路側2戸を奥行き5.46m(3間)・間口3.64m(2間)、奥の1戸を奥行き8.19m(4.5間)・間口3.00m(1.65間)とし、全体をL型の建物構成とする。

<賃貸住宅計画>
建物の高さは抑えつつも、内部は各部屋に「吹抜け」を設けるなど、低さを感じさせない断面構成とする。
2階バルコニーは、外部でありながら内部空間のような作り(開口の大きさを制限し、FRP製の半透明の屋根を掛け、床は内部とフラットにする)として、これまでのバルコニーとは異なる新たな空間を意識させる。
1階は、自転車がそのまま安全に保管できるなど、趣味のスペース(多少ハードな使い方も可能な)となるような空間のイメージを持たせる。
光熱費が抑えられ、安全でクリーンなオール電化住宅(深夜電力利用)として、設備的な配慮をアピールする。

<シェアハウス案>
長屋案と平行して女子専用のシェアハウス案も検討することとなった。
共用部を設けることにより長屋案よりも個室が1部屋多く設定できる。東松原という立地を意識しながら、共用が主体となる集住形式の成立を目指した。

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