<まちづくりコンペ要項で求められたこと> |
1)被災地復興のシンンボルとなり、人々が集う賑わいのあるまちづくり |
2)観光資源の発掘など本市全体の観光戦略を再構築し、集客力の強い施設を継続的に推進できる計画 |
3)港町の景観を生かした親水性の高い空間づくり |
4)歴史と伝統を踏まえ、新しくかつ斬新な発想も加えた創造的復興 |
5)レベル1の津波対策:防潮堤の整備もしくは嵩上げによる安全で活気のある住商混在の町の再生 |
6)レベル2の津波対策:安全性確保の提案 |
<提案のコンセプト> |
1)「復興のシンボル」となるまちづくりに向けて |
これまでこの地域で築き上げられてきた<町のネットワーク>を再構築していくために、「掛橋」(避難デッキ)をつなぎ合わせた構造体をこの町の復興のシンボルとして示し、そこから復活・再生していく水産業と観光業、それを支える人々の暮らしを含めて「復興まちづくり」のコンセプトと掲げる。 |
2)防災・減災についての考え方 |
「抑えこむ」のではなく「かわす」といった<減災>を主たる目的とした防災インフラストラクチャーを構築していく。 |
3)「掛橋の町」を復興のスローガンに |
「避難デッキ」は、あくまで「避難通路」を主たる目的としたものであるが、本提案においては<かわす防災インフラストラクチャー>としての機能に加えて、水産関連産業の場・観光産業の場・生活の場・生活をサポートする場を置くことで、新たな業態が生まれ・新たなるコミュニティが作られる場になると考える。 また、気仙沼に受け継がれてきた「昭和モダン」を呼び戻すデザインを用いることで、この防災インフラとしての構造体が、町のアイデンティティーを継承していく主たる骨格として建ち続けていくことも意図している。 |