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photo:Norio Suzuki

巣鴨の町家・・「内部広場」のある家    竣工日:1994.12

所在/ 東京都豊島区  用途/書庫+専用住宅  家族構成/夫婦+子供2人 
構造・規模/鉄骨造 3階建 
敷地面積/114.21㎡  延床面積/178.73㎡  建築面積/68.40㎡
地域・地区/第2種中高層住居専用地域 準防火地域 第3種高度地区

Concept 

巣鴨の高密度な住宅街の中に、周辺とは性格の違う「都市」と挿入しようと試みた。
この周辺にはないが、移動手段の中に小さな広場があるといった、よくある都市の一角を切り取ったような空間を設定してみた。
建物の内部空間というのは、切り取り方と、囲い方によって、意外なほど大きな空間と感じるものである。その感覚をこの高密度な周辺の中から切り取りたかった。
1階は書庫(施主は神田で古書店を営んでいる)。
2・3階が住まい。
3階の室を建物の南北に配して、その間の大きな吹き抜け部をを階段とブリッジでつないだ。
このスケールの大きな空間は、いわゆる「吹抜け空間」とは違った感覚を獲得できる。
やはり、「広場」としての意識、内部なのだが外部でのアクティビティの中で、日常を過ごすことになる。

掲載誌 住宅建築'99.02

注:このサイトは故更田邦彦氏のサイトの記録を保存したものです。著作権等にご配慮のほど、よろしくお願いします。