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自転車で巡る大谷地区現地調査

自転車で巡る大谷地区現地調査

6月19日(日)に大谷地区再生に向けての<自転車で巡る>現地調査を行いました。

これは、4月29日に実施した、東海大学大学院の建築計画特論Ⅰ・同演習の課題
「宇都宮市大谷地区の再生を指した街づくり提案」のための現地調査

にもとづき、提案する3班の中のB班が、その提案をより具体化する目的で行ったものです。

●スケジュール
2011.06.19
11:30 宇都宮駅西口駐輪場集合 ー 宇都宮市中心市街地の大谷石建築めぐり ー 大谷地区に移動 ー 大谷地区調査 ー 14:00 大谷寺前で昼食 ー 大谷地区調査 ー 17:20 アビタ戸祭見学(番外) ー 17:40  松が峰教会着 18:00 「おしゃらく」にて休憩 ー 19:00 「石の蔵」にて食事 ー 21:30 解散

●メンバー
親松直輝:東海大杉本研M2
兼子博之:東海大渡邉研M1
平野悠子:東海大小沢研M1
梅岡  :宇都宮大安森研M1
更田邦彦:大谷石研究会

●移動手段
自転車:レンタサイクル

●東海大B班の提案概要
地域着地型の観光地を目指す・・大谷の魅力を<連続的に>アピールしていく
1)大谷石の成分的な様々な効能を示す
2)大谷石の様々な利用方法を示す
・・ピザ釜、パン釜、BBQ用囲炉裏など現地にて体験てもらう
3)大谷地区のみならず、駅から大谷までを大谷石のストリートファニチャーやペーブメントなどで連続させる。
4)レンタサイクルを用いて、自転車で大谷地区を体験してもらう
5)使われなくなった採掘場を体験空間として利用する
6)大谷石建築を魅力的に見せるための演出をする

●調査コース
1)宇都宮中心市街地

2)大谷地区

 

●調査報告

JR宇都宮駅構内のインフォメーションブース
腰に大谷石を用いているがその印象は薄い。
積み石によりもっと全面に大谷石を用いたブースにすべき。
学生コンペでその案を募集するもの一案。
インフォメーションブースから外に出ると、バス乗場案内、市内マップとともに「うつのみや百景」が示されているが、小さ過ぎてあまり見る気になれない。
駅西口バスロータリーの外側、ペデストリアンデッキ下に、大谷石のオブジェやペーブメントによる大谷石コーナーがあるが、全く目立たない上にチェーンが張ってあり立入り禁止となっている。
・・このスペースの意味が全くわからない。
同じ場所にカエルと餃子の像が置いてある。
デッキ下のためほとんどその存在がわからない。
駅西口駐車場の一番奥(北側)に市営の駐輪場とレンタサイクルの窓口がある。
8:00~21:00まで利用できて、料金は1回 ¥100 。
利用価値は実に高い。
スポーツタイプの自転車が借りられる窓口も隣にある。料金 1回 ¥1,000~
県立美術館近くのボルボディーラーの外部床:大谷石と御影石の組合わせパターン。
宇都宮のいろんな場所にこのようなペーブメントを増やしていけば、<大谷石の連続性>が生まれるはず。
こんな利用方法もあり。
自転車置場のサインにもなるし、ベンチやバス停にも絡んだ計画にもなる。
こんなことでも <大谷石の連続性>を作っていける。
通り沿いで見つけた大谷石の建物。
大谷石を白く塗っている。
こんなことでも大谷石がすごく新鮮に見える。 
ちょっとびっくり。
ねずみ穴通りの石蔵とその前庭。
苔むした大谷石の敷石と白砂が美しい。
囲われた配置がまたいい・・
上の場所に行くまでのアプローチ。
こんな路地空間が続いていれば、それもまた名所になるはず。
大谷地区の旧布団製造工場。
連続した平屋+2層の美しい石蔵。
この建物もリフォームして活用すれば大谷の新名所となる。
大谷寺東側の石伐り場跡。
大谷石の垂直面の岩肌と緑のコントラストが実にきれい。
下草で覆われていますが、様々なイベント会場に最適。
景観公園や平和観音公園などと連携して、大谷の魅力を体験する場にしてほしい。
とある石屋さんのご本宅を拝見。
敷地の一角にこんなみごとな大谷石の空間がある。
正に自然と幾何学が渾然一体となった空間。
同じお宅のゲート裏側。
思わず「カッコイイー!」と口にしてしまう。
これもこのお宅に置かれた大谷石の植栽装置。
石の穴にいろいろな植物を植えて楽しんでいる。
これも実にgood!
大谷石の利用方法として使える。
大谷地区には、このような大谷石の加工所兼ストックヤードが点在している。
この施設の再利用も大谷地区の再生計画における大きなポイントとなる。

大谷石研究会メンバー「高橋祐知商店」の露天の採石場。
ここもイベント会場としての利用価値は高い。
採石場とイベント会場との両立は可能だろうか?

最後に立ち寄った松が峰教会前のレストラン「おしゃらく」(2階内観)
打ち捨てられていた石蔵をみごとに復活させたプロジェクト。
この動きを加速させていきたい。

護国神社鳥居前での記念写真。
JR駅からここまでバスで来て、ここから自転車で大谷に向かうという計画が良いのでは・・
この周辺にレンタサイクルのターミナルが必要。


注:このサイトは故更田邦彦氏のサイトの記録を保存したものです。著作権等にご配慮のほど、よろしくお願いします。